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　ホテルに戻って朝食をとったあと、朝見は旧三条通を蹴上へ走り、三条から川端通りを出町柳へ向かった。今日は出町柳から朽木宿まで逆にたどろう。　
　九時過ぎ、下鴨神社の駐車場に車を止める。まず、下鴨神社を参拝した。ここもいいね。その後、糺の森を抜けて葵橋を渡る。この橋は加茂川にかかっている。加茂川と高野川がこの辺りで合流して鴨川になるのだ。
　橋のたもとに「鯖街道口」の碑があった。そうなのだ、鯖街道はここで終わりなのだ。
　目の前が出町柳商店街だ。行ってみると、さすが鯖街道だ。通路に点々と魚の絵をえがいたプレートがある。いいね、この商店街の雰囲気は。
　商店街を抜けると寺町通だ。左に折れて今出川通りに出ると、目の前が御苑だ。御苑の方へ少し歩くと大原口の碑があった。
　江戸時代の寺町今出川は大原口といわれる重要な辻。北へ行けば出町を経て大原から若狭への街道，東は鴨川を越えて白川越（山中越）につながるという交通の拠点で，南と西は京の市街地へとつながる。
　慶応４年（１８６８）4月，地元の人たち１９名によって立てられたことが銘記でわかり，４面に方角とともに２２か所もの目的地名が距離とともに示されていて，道標としての最大限の条件が整っている。全国的に見ても最も優れた美しい道標といっても過言ではない。
　三条白川橋，五条別れ，吉田本町，北白川西町の道標とともに，史跡として京都市登録文化財になっているそうだ。ここから大原・若狭への道が始まる。言い換えれば、鯖街道の真の起点なのかな。
　寺町通を逆に歩くと、文字通り、お寺が連なっている。お、本満寺だ。ここには有名な山中鹿之助の墓があるんだって。境内をうろうろするがよくわからない。どうやら墓地の中にあるらしいが、うろうろするのはためらわれるよ。