三人で平塚亭へ行き、団子を食べながら朝見が言った。

「小倉で偶然にも贋免許に注意というメモを見たのが、ここまでになるなんて、思いませんでした。　片桐さん、よかったですね。ひょっとしたら、また山口県に行くかも。まだルポするところがたくさん残ってますから。岡部さん、事件が可決したことは、明日にでも情報をくれた人に連絡しておきます。滝田さんの同窓の人なんですが、彼の意見を聞いて、明るみにしたくないと言ったら、情報公開は勘弁してください。
でも、事件が解決して皆さんとこうして団子を食べるのは愉しいですね」

「いやいや、朝見さん、ご謙遜を。朝見さんの直観力ですよ。なあ、それはともかく、ありがとうございました。警察として言うのは少し心苦しいですが、またよろしく」

　深々と頭を下げる二人の刑事だった。 

　二人と別れて帰宅した朝見は、じっくりと考え込んだ。
まあ、事件が解決したのはいいことだけど。