一応、納得した顔をした河合だったが、心の底では憤慨していた。

――これは調査をやめる気はないな。やっぱり、抹殺しよう―― 

「さあ、これから久次米峡を通って寝覚めの床まで行きましょう。途中で、話したりないことがあれば車中でもできますよ」
　四人は車で出発した。
　三十分ほどで到着した。
ここもいいね。前田氏が来たがったことも納得できる。少しばかり散策して出発した。
　ここから安曇野まで行き長野道に乗る。
運転は大崎だ。
途中のパーキングで休憩。
「疲れたでしょう。もうすぐですよ。ちょっとコーヒーでも飲んで休みましょうか」
　そういって二人に飲ませた珈琲には睡眠薬が入っていたのだった。
塩尻インターを出たのは１９時すぎだ。
　二人はすっかり眠っている。