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　河合と大崎はこの先どうしようかと感えるのだった。
このまま、放っておくと、自分らの行動がばれてします。
データが揃えば警察も動き出すだろう。

特に仮想の投資会社と前田の銀行口座との資金のやりとりがばれてしまう。確かに資金のやりとりは基本的には現金で行っている。でも設立したときは河合の名前がある。自分の司法書士事務所も絡んでいるのだ。
　このままだと、河合と大崎の人生は終わりだ。
　何とかして、前田の息子夫婦の行動を終わらせよう。
　ふたりは相談するのだった。

「大崎君、このままじゃわれわれのことはバレちゃうぞ。警察が本格的に動き出したら、おしまいだ。でも、彼らの調査はまだそこまで行ってないようだ。この先、どうしようか」
「河合さん、こんな言っちゃ悪いけど、僕にはアイデアはないよ。河合さんのアイデアはどうなんですか？　僕はそれに従いますよ」
「よし、僕の考えたことを説明するよ。意見を言ってくれ」
　そして河合は自分の計画を説明するのだった。

――興信所を装って夫婦へ連絡する。
大崎の身元が割れたと報告。
長野善光寺・久米路峡へ連れていくと連絡。
前田の生前の状況を詳しく本人から説明させる。
仮想通貨に投資してかなり利益を上げてたらしい。
その利益は別に保管してあったんだ。
この前その投資先から大崎に連絡。残金を払い戻すという。
　払い込み先を教えてほしい。
　これで前田さんの件はおしまいにしよう。
それでも納得しないなら息子夫婦の抹殺を計画しよう。――

「どうだい、こんな計画で。二人の顔写真や携帯の電話番号もわかってるし」
「わかりました。それで行きましょう」