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 大崎はスナックを出て、真直ぐに河合の事務所に行った。
とにかくこのことは河合に相談しよう。自分ではどうしたらいいか、わからない。

「河合さん、この前河合さんが危惧してたことが起こってました。前田さんがよく行っていたスナックが興信所の調査で暴かれたんですよ。どうも息子夫婦の依頼らしいです。私の名前もばれちゃいました。どうしましょう？」

「やっぱりね。でもそこじゃ君の名前だけ知られたんだろ。でも、行っていたスナックやクラブはそこだけじゃないだろ。場合によっては君の素性もバレてるかも。そうすりゃ、ここもバレてしまうぞ。もう、何処にも飲みに行ったりするなよ。ところで興信所ってどこかわかるか？」

「ああ、ここです。名刺貰ってきました。そうですね、いろいろ飲みに行ってますから、たしかに私も名刺を出したこともある。場合によってはバレてるかも。もう、飲みにはいきません。おとなしくしておきます」

　名刺を見た河合が言った。

「ああ、ＳＫＳ調査の太田か。この興信所なら知ってる。太田っていう男も知ってるよ。よし、調査の進捗状況を調べよう。場合によっては調査の打ち切りもさせよう」