朝見充彦事件簿(12)
木曽路の女

                 

 (26)

―一日目 東京から中央道で、安曇野へ 大王わさび園、穂高神社、碌山美術館、現地宿泊
―二日目 安曇野から野麦街道、巴淵、義仲館、寝覚めの床、馬籠宿で宿泊
―三日目 馬籠宿、妻籠宿散策し、東京へ中央道で戻る。

「編集長、こんなのでどうですか?」
「いいね、大川社長のとこへも行ってよ。うちはこれで文句ないよ」
その足てHトラベルの大川社長のところにも持参した。

「大川社長、黒川編集長から言われて、こんな企画を立ててみました。みてくれますか?」
 じっくり読んで考えた大川社長だった。
「うーん、さすがは朝見さんだね。よし、これで行こう。二泊三日ならちょうどいいね。しかし、よく考えるね。日本紀行じゃなくて、うちの専属になってもらいたいくらいだね。
 よし、これで旅行記が上がったら、企画の宣伝に使おう。きっと、人気が出るぜ。あと、一点だけ。宿の選定はツアー客が行きやすいところにしてね。費用は文句言わないから」
「わかりました。来週にも出発します」

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