第四章　　　事件の解決

　朝見は警視庁の岡部警視に電話した。

「岡部さん、朝見です。いつもお世話になってます。じつはややこしい話がありまして、一度お伺いしたいんですが。京都で起きた女性作家の自殺事件とタレントの転落死事件のことなんです。如何でしょう。なるべく早い方がいいんですが」

「いいですよ。今日は午後から身体が空いてます。二時頃でどうですか。本庁のほうでいいですか。お待ちしています」

　朝見は午後、警視庁へ出向いた。

　岡部警視は過去のいろんな事件でお世話になったことがある。きっと真摯に話を聞いてくれるだろう。

　そして朝見はそれまでのことを総て話したのだった。

「これが、神崎さんから桜田さんに届いた手紙です。まだ、開封してません。指紋の検出も実施したほうがいいんじゃないでしょうか？」

「そうですね、ちょっと鑑識を呼びましょう」
 

　指紋の検出が終わると、岡部警視と朝見は開封した。

一読した二人は驚いた。

この手紙は神崎の遺書というか、それまでのいきさつを記した手紙だった。