朝見充彦事件簿(11)
紫式部を追う

                 

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「栗原さん、お話はよくわかりました。現代の源氏物語の内容と登場人物のゴシップを少し、調べてみます。どうなるかわかりませんが、また連絡します。
その前に平山さんに会いたいですね」

「朝見さん、ありがとうございます。連絡をお待ちしています。平山さんに連絡してみます」 平山警部補に電話した栗原だった。

「少し時間があるので、ちょっと近くを散策しましょうか」
 そういって二人は近くを散策した。

きれいな水が流れている小さな岩倉川沿いを歩いていると13:02、山住神社がある。
ここには神殿がない。奥の大きな岩が神殿らしい。なかなかいい感じだ。いかにも古そうな神社だ。由緒にいわく、桓武天皇が平安京を造営するに当たって東西南北の磐座の地に一切経を埋めたという。北の岩倉がここらしい。

その磐座(いわくら)が現在の岩倉の地名の由来らしい。
その奥の岩に行こうと思ったがロープが張られている。
行けない事もないがとりあえず止めて、遠くから写真に撮って退散した。
さらに岩倉川を上る。いい感じだ。

このあたりは小川と田んぼの稲と赤い彼岸花と遠くの山々と実にいい。
やがて13:08、地蔵石仏についた。
 続く