第七章　　エピローグ

事件解決の結果を聞いた朝見は、ほっとするのだった。
　そして松田と大野に連絡した。
「もしもし、松田君？　大野さんから聞いた岡田さんの事件は解決したよ。とりあえず報告しておくよ」
「ありがとう、さすが朝見だな。大野にも連絡しとくよ。どうだ、一度会わないか。今度は平塚亭で」
「いいよ、じゃ、連絡待ってる」

　翌日、三人は平塚亭に行った。
なんと、松田は愛妻、康子を伴っていた。
「朝見さん、お久しぶりです。また事件解決に力を注いだんですね」
　大野も最敬礼して、言うのだった。
「朝見さん、ありがとう、岡田も浮かばれるでしょう」 

　恥ずかしい気持ちでいっぱいになった朝見だった。
　美味しい団子を頬張りながら楽しく歓談する四人だった。
しかし、朝見の心は自戒の念で一杯だった。 

――また事件に首を突っ込んでしまった。松田は楽しい新婚生活を送っているし、大野さんは岡田さんの霊をなぐさめてるだろうし。それにくらべて、この俺は、どうしたらいいんだろう。
もう、こんなことはやめよう――


――完――