事件発生

 猪苗代湖では日本では三番目に大きな湖で、面積は１０３・３２平方ｋｍ、深さは９３・５ｍある。猪苗代湖の特長は透明度１２～１５の澄んだきれいな水だ。
湖に注ぐ長瀬川が火山性の酸性水であるため、水質は弱酸性の貧栄養湖となっていて、水中の植物や藻があまり繁茂していないことに要因がある。

　その日のお昼ごろ、猪苗代警察署に１１０番が入った。
「もしもし、猪苗代湖に人が浮かんでいます。死んでるみたいです。すぐ来てください」
すぐに猪苗代警察署と救急車がやってきた。
ひと目見て、すでに亡くなっていることがわかった。警察で周囲を調べる。どうやら、散歩中に猪苗代湖に落ちたらしい。
近くの監視カメラを調べると夜遅く、一人の女性が歩いているのが映っていた。どうやら、この女性らしい。　それ以外には何にもなかった。
調査の結果、アルコールが検出された。どうやら酔っ払って歩いていたようだ。
被害者は免許証から三田和江という女性だった。
　所持品はそれだけだった。
　どうしようもなくなった。