そして池袋署では、警視庁の岡部警視と相談し、大塚警察署と協力して、駅周辺を調べまくった。岡田の写真を持って、聞き込みにあたり、近くの監視カメラの映像を残っている限り、調べまくった。
　その結果、ＫⅯ企画という会社は存在した。岡田が時々出入りしていたことも分かった。代表の鹿川太一という男は、愛知県、豊橋の出身だった。そう、三ヶ根山にも土地勘があるのだ。そして、ＫＭ企画の主任技術者が水井真司という男とも名であることがわかったのだった。 

　この結果を、蒲郡署の長富部長刑事と鈴江警部に連絡した。池袋署で手に入れた鹿川と水井の写真を送って、蒲郡あたりに彼らがいなかったか、捜査を依頼するのだった。
　蒲郡署では木谷警視の指示の下、豊橋市内、西尾市にも範囲を広げて、三ヶ根山での発見から、二週間ほど前からの監視カメラをあたり、レンタカーの記録をあたった。
調べまくった結果、事件発覚の十日前、水井ともう一人が豊橋で車を借りていたことがわかった。運転手は稲山健作という男だった。
この結果を持って、二人は木谷警視と共に早速、出張してきた。そして、池袋署で捜査会議を持った。その席には、岡部警視も同席した。
どうやら、この辺が本命らしい。
　事件の解決が近づいてきたようだ。