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 帰宅した朝見は、この後どうしようか、悩むのだった。
そして鹿川太一、水井真司、技術コンサルタント、という言葉を、インターネットで検索した。その言葉をいろいろと組み替え、情報という言葉を入れて、さらに岡田誠二の名も入れて検索した。その結果、ＫⅯ企画という会社が浮上した。
大塚駅の近くに存在する会社だった。
多分、この会社だ。
何かしらの関係があるだろう。でも、これ以上は、一民間人にとっては無理だった。
そして、翌日、朝見は池袋署へといったのだった。 

「堀越さん、お願いがあります。この前、愛知県蒲郡で発生した事件の捜査を、池袋署でも協力して行ったらしいですが、芳しい結果はなかったみたいですね。その事件のことで、少しお願いがあります」
「え、朝見さん、どうしてそれを知ってるんですか？」
「いえ、詳しいことはお話しできませんが、被害者の遠い関係者から頼まれたとお察しください。それに、蒲郡の現場を、私は知ってますので、気になるんです。
　そこで、私なりに少し調べたんですが、これ以上、個人では調べられないのでお願いに来ました」
「そうですか、確か、蒲郡署の長富部長刑事が朝見さんに会いたいと言ってましたね。まあ、いいですよ。朝見さんのことですから、あまり、細かいことは言いません。それで、何なのでしょう」
「じつは技術資料の流出ということから、あるところのデータベースで調べたんです。そしたら池袋にあるＫⅯ企画という会社が浮上したんです。この会社のこと、調べてほしいんです。私の勘ですが、岡田さんの事件に何か、絡んでいるように思えてならないんです。それからもう一つ、痴漢冤罪事件の相手の女性は、三田和江というそうです。こちらも何か、絡んでるような気がするんです」
「わかりました。ちょっと、調べてみましょう。朝見さんの言うことですから、きっとなにかあるでしょう」