三ヶ根山スカイライン

三ヶ根山スカイライン、通行料は４１０円。
まあ、こんなものか。
　このスカイラインの途中に殉国７士の墓があるのだ。
戦後、東京裁判で絞首刑になった東条英機以下七人が眠っているのだ。
殉国七士の墓の周りに人垣だ。
警察がいる。覗いてみる。
「だめですよ。邪魔しないで。あれ！　朝見さんじゃないですか。私、蒲郡署の長富です」
　やあ、以前、蒲郡でお世話になった長富刑事だった。
「おお、長富さん、なにかあったんですか？」

「いや、この前、ここで殺人事件がありましてね。なにか遺留品がないかと、もう一回探してたんです。朝見さんはどうしてここへ？」

「いや、ルポの途中なんです。お邪魔しました。頑張ってください」

「そうですか。お互いに頑張りましょう。あ、紹介しておきます。こちら、鈴江警部です。なにかお世話になることもあるでしょうから」
「鈴江です。うちの長富がお世話になったようですね。何かあればまたよろしく」
「いえ、こちらこそ。よろしく。それじゃ、この辺で」
朝見は刑事たちと別れてから見晴台へといった。三ヶ根山の頂上だ。いい景色だ。山頂のプレートがある。
すこしだけ山道を散策する。
いいね、三ヶ根山スカイラインは。