第六章　　事件の解決

 　警視庁と福山西署は合同捜査本部を設けた。原宿署に本部を設け、孫請けの男を任意で取り調べた。そして、訊問したのだった。
　カメラの映像を見せられた孫請けの男は観念して自供した。彼が明治神宮での一件や仙酔島での一件に直接、手を下したのだ。
　背後には宮本秘書や、川上がいることは明らかだった、孫請けの男の全面自供から、背後にいる宮本や川上も自供した。
捜査はこれで終了した。しかし、特捜部としてはまだ終わっていない。
　検察は議員との関連の調査に乗りだしたのだった。 

　まあ、とりあえず、事件は解決した。
　刑事事件としては終了した。
　議員秘書とＲ工業の川上と孫請けの男は刑事告訴された。
　Ｇ建設は信用を落とし、経営悪化に陥った。
　議員は直接の刑事罰はなかったが、政治的責任を取って辞職した。
　とにかく事件は結託したのだった。
　朝見は岡部警視をはじめとして、原宿署、福山西署からも感謝された。
　兄からも礼を言われた。
　読日新聞は一連の特ダネを得て満足だった。 

　その報告をもって朝見は野上女史と末次女史と会うのだった。