ナビにセットしてとにかく走る。着いたところは稲成神社の参道の入口ではなく、本殿の前の駐車場だ。下を覗くとはるか下に街並みと川が。この川が氾濫したんだろうな。足もとがすくむようだ。途中には津和野城址へ行くロープウエイ乗り場もあった。

　やあ、すごいね。伏見稲荷も立派だが、ここの稲成さんも立派だ。朱色が目にまぶしい。手水のところになにやらある。お供えお揚げが一個１５０円で売っている。誰もいない。１５０円を払って一つ買う。中身はお揚げ一枚とロウソクとマッチだ。

　さっそく本殿へ。参拝してお揚げをお供えする。その後、傍のロウソク立てにロウソクを挿してマッチで火を点ける。なるほど、よく出来てるね。朱色がきれい。青空に松の木が映えて実にきれい。伏見稲荷はいいのだが、観光客が多すぎて楽しむどころじゃない。ここはいい。わけの分からない外国語が飛び交う伏見稲荷と違って心洗われるいい雰囲気だ。
　赤い鳥居の林立する参道を少しだけ歩く。やあ、いいね。鳥居は小さいが、それなりに風情がある。伏見稲荷は豪華すぎて、観光客が多すぎて、鳥居も大きすぎて、なんか違う。ここはいい。一度来てきる価値があるよ。 

　さあ、次は乙女峠だ。キリシタン殉教の地だ。ナビを頼りに車で行く。１３：４８、小さな駐車場に到着した。ここより徒歩五分とある。かなりの急坂だが、さっそく行ってみよう。

　沢沿いの急坂を少し歩くと、お、マリア堂があった。やあ、いいな。木々に囲まれてこじんまりしたマリア堂が建っている。