朝見は池田氏と別れて夜の雪祭りを散策した。すばらしいね。圧倒される。
　でも寒い。この夜は零下１０度を下回っているようだ。
　札幌雪祭りは、１９５０年に地元の中・高校生が６つの雪像を大通公園に設置したことをきっかけに始まったのだ。
　以後、札幌の冬の行事として市民に定着していくことになり、１９５３年には、高さ１５メートルの大雪像「昇天」がはじめて作られた。
　１９５５年には自衛隊が参加し、大規模な雪像づくりに挑戦。
第１０回開催時の１９５９年には、雪像制作に２５００人を動員、はじめてテレビ、新聞でも紹介され、翌年からは本州からの観光客も増えて大盛況となりました。
こうして、札幌の雪まつりから日本の雪まつりへと発展していったのだ。
　しかし、寒い。あまりの寒さに朝見は早々とホテルに引き上げた。
　途中、寒くて飛び込んだ屋台で食べた熱いラーメンの美味しかったこと。いままでこんなに美味しいものを食べたことがないくらいだ。
やっと、わかった。札幌のラーメンがおいしいわけが。
　この寒さと暑いラーメンがそのおいしさを引き立ててるんだ。
　翌日、朝一番の飛行機で朝見は東京に戻った。