翌朝、朝見はとりあえず朝熊山に向かった。
　市街地のはずれから伊勢志摩スカイラインがある。
　ここから朝熊山に行くのだ。インターネットの割引券を見せて通行料が７掛けになる。車なんかいない道をひたすらはしる。途中、鳥羽の海が一望できる。いいね、快晴だ。お、後ろからサイレンを鳴らしてパトカーが走ってくる。路肩に一時停車してパトカーをやり過ごした。へえ、なんか事故があったのかな。
やがて頂上の駐車場に着いた。１０時過ぎだ。風が強い、寒い。
しかし絶景だ。標高５５０メートルの頂上には足湯があった。横の案内を見たら水道水を沸かしてあるらしい。なんだ、温泉じゃないのか？
そりゃそうだろう、山の上なんだもの。