＊

 　日本武尊（生年不詳 - 景行天皇４３年）は、記紀などに伝わる古代日本の皇族（王族）。 第１２代景行天皇皇子で、第１４代仲哀天皇の父にあたる。熊襲征討・東国征討を行ったとされる日本古代史上の伝説的英雄である。
　日本武尊は西国へ出征を命じられ、九州でクマソタケル兄弟を打ち破り、出雲においてはイズモタケルを討つなど次々と戦功をあげていく。
西国での大活躍を手土産に意気揚々と都へと戻った日本武尊でしたが、休む暇もなく、今度は東国への出征を命じらる。
　東国に向かう前に日本武尊は叔母の倭姫のいる伊勢神宮を訪ね、倭姫は日本武尊に三種の神器のひとつである天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と小袋を与えます。　東征を続ける日本武尊の前にはその後も様々な困難が立ちふさがり、上総国(房総半島)に渡る途中、海上で嵐に遭って窮地に立たされた際には海神の怒りを鎮める為に妃である弟橘姫(おとたちばなひめ)が自らの意志で海に入水すると嵐はやみ、日本武尊は最愛の妻を失う事となりましたが無事に上総国に上陸する事に成功します。
　東征を終え都へ帰る途中に尾張(現在の愛知県)に寄る事にした日本武尊はそこで出会ったミヤズヒメと結婚し、伊吹山の神を退治にいきますが、護身の呪力を持った草薙剣を妻に預けた事が命取りとなり、祟りにあってそのまま帰らぬ人となります。
　伊吹山での戦いの後，疲れ果ててしまった日本武尊は岐阜県養老町あたりにたどり着いて休憩した。しかし，足はふくれあがり「私の足は歩くことも出来ず，たぎたぎしくなった」と言った。後にこの地を当芸野（たぎの）とよぶようになった。しばらく休んだ後，再び大和へ向かって歩き始めた。
大和を目指して歩き続ける日本武尊であったが，体力は衰え，「わが足三重の匂（まか）りなして，いと疲れたり」と語った。このことからこの地を三重と呼んだ。
　日本武尊は終焉の地となる能褒野（能煩野：のぼの）に着く。そして，ここで力尽きた。
　その知らせは宮にいる妃たちにも届いた。そして，能褒野に陵を造った。みなが嘆き悲しんでいると陵から一羽の白鳥が空へ舞い上がり，大和の方へ飛んでいった。
ということなのだ。