朝見充彦事件簿(6)
赤道直下の楽園

                 

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 それから二週間ほどたったある日、東京の荒川河川敷で一人の女性が倒れていた。
 発見したのは健康のために早朝散歩をしていた近所の初老の男性だった、歩いているうちに、半分荒川に浸かって半分浮いている不審なものを発見したのだ。何だろうと近寄ってみると若い女性だった。
 びっくりして110番に電話した。
「もしもし、荒川で女性が死んでます。すぐ来てください」
「荒川のどっち側? 埼玉県側ですか? 東京都側ですか?」
 どっち側かで管轄が警視庁なのか埼玉県警なのか、違うのだ。
 これは警察にとって重要な問題なのだ。。

 続く