朝見充彦事件簿(6)
赤道直下の楽園

                 

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 オプションでJUARAへいくツアーが企画されていた。行ってみよう。玉木夫婦と朝見ともう二人が参加した。

 高速艇を借り、JUARAへ行く。TEKEKから高速艇で30分。桟橋について浜辺まで歩く途中、海中に海がめを発見する。ゆらゆら泳ぐ海がめの写真を撮ろうとするが、いささか船酔いで足元がおぼつかない。
 シャッターチャンスを逸して撮影できず。残念。ここはTEKEKやSALAMGやPAYAと違って、白い砂浜に背の高い椰子の木が茂り、かなり大きな川が海に注ぎ、その川べりにはマングローブが茂り、いかにも南国という風情だ。

 すごいよ、この景色は。見るだけで心が和む。

 玉木夫妻がエージェントと一緒に近くの川へ行くというので朝見も一緒に行く。川の上流のマングローブのところで、二人は立ち止まり、手を合わせている。そうか、ここで娘さんが事故死したのか。事情を知っているのは添乗員と朝見だけだ。

 続く