２

　大津の和爾で因幡の白兎と接触できなかった朝見は彼女のことが気になっていた。どうしようかと考えた末、日本紀行の黒川編集長のところへ出かけて行った。
「編集長、例の因幡の白兎の件、もう少し調べてルポ記事に仕立てませんか。よければ出雲の大国主の命のあたりをルポしたいんですが」
「朝見ちゃん、まあ、よく考えるね。いいね、少しルポしてきてよ」

　朝見はさっそく出雲の国へ出かけたのだった。
　羽田から米子空港へ空路飛んだ。快適な飛行だった。最近は飛行機を使うことが多い。でも空を飛ぶってことは必ず落ちるんだよ。まあ、着陸も落ちるってことには違いないんだよ。

　出発が遅かったので着いたのは夕方だった。
　今日は松江で一泊しよう。松江駅前のビジネスに到着したのが１８：００過ぎだった。

　食事がてら宍道湖の夕日を見に行く。おお、きれいだね。ちょっと雲がかかっていたが宍道湖の先に沈む夕日がきれいだ。沈み行く夕日が美術館のガラスに反射してなんともいえない。
　だんだん暗くなる湖畔と湖に映る夕日をカメラにおさめるがもう一つだ。
目で見たすばらしさがコンパクトデジカメではもうひとつ表現しきれない。
　しばらく湖畔をうろついてから、おいしく夕食とした。

　翌日、朝食を済ませて８：３０出発した。今日は出雲大社まで行く予定だ。
宍道湖の北の道Ｒ４３１を走る。