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　さあ、朽木の宿場へ向かおう。本来の鯖街道・若狭街道は山道らしい。大見尾根を経由する山道であったらしい。今ではそれぞれの国道ではバイパス道路が建設されている。
　朽木宿までは車で２０分くらいだ。

　朽木宿は、鎌倉時代に近江源氏佐々木氏（後の朽木氏）が入部し、明治維新までの約６００年もの間単一領主によって支配されていたんだ。このことから、朽木宿は城下町として発展しました。その後は陣屋町として整備されるようになり、宿場内の街道には、鍵曲（かいまがり）と呼ばれる意図的な屈曲が何箇所も作られている。また、街路の端には、川戸（かわと）とよばれる用水路をひき、生活の便宜を図るとともに、防火用水の確保も図られたらしい。 

　散策の出発点、道の駅くつき新本陣に着いたのが、１４：５０ころだ。
　ここではタチアオイが迎えてくれる。熊川宿では蝶だったよ。ここは花だ。いいね。
　道路を渡った先からが鯖街道だ。　鍵曲がりといわれる屈曲した道が続くよ。道の端には水路が続き、柳が植えられ、いかにも昔の道と言った感じ。歩いているとアンティークな建物がある。丸八百貨店とある。昭和八年に立てられたのだそうな。いいね、感じが。
　鯖街道を外れ、その先を歩いていると明護水車がある。いいね、この水車は。落ちている水が不老の滝か？
　さらに歩く。いつしか鯖街道に戻る。川戸と呼ばれる水路とサイフォンを利用したレンガ造りの配水塔がいいね。
　お、いい感じの洋館。

この洋館は、ヴォーリズの設計になる旧郵便局だそうな。
　近江八幡に本拠を置いて活躍したヴォーリズは、滋賀県下の多くの町に建物を残しているんだ。
　この町家の角に、鯖街道を示す道標が立っている。大八車の車輪が町並みのアクセントになっている。
　かっては、この街道を大八車が行き交っていたんだろうな。
　この辺りの町並みには、かっての面影を彷彿とさせるたたずまいが残っている。