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　このあたりには武田信義公の館跡があるはず。二の鳥居。これは県の指定文化財。これに書いてある「武田八幡宮」の文字は、武田信玄公の自筆と伝えられている。
なかなか古い鳥居だった。願成寺には信義公の墓と伝えられる五輪塔がある。
　武田氏に興味がある人間にとっては実に楽しい所なのだ。
　市川のカメラには、武田八幡宮、二の鳥居、五輪の塔などが映っていた。甲府の武田神社等も写っていた。

楽しんで韮崎を散策していたらしい。
　若宮八幡宮が映っている。韮崎高校も映っている。ここはサッカーで名を上げた某選手の出身校だ。そういえば駅前のロータリーにサッカー少年の像がある。
　若宮八幡宮の入口にある名木・鶴亀の松なども写っている。
　平和観音像もある。この観音像は昭和３６年に韮崎市民の平和と無限の発展やここを訪れる登山者の無事安全を祈願して、七里岩南端の市内を一望できる場所に建立された関東三観音の一つだ。そして穴観音も。
　七里岩の南端、岩崖絶壁の中段に一大洞窟がある。洞窟に聖観世音菩薩、弘法大師御尊体、千体地蔵尊のほか数知れず石仏が安置されている。
　阪急グループの創始者、小林一三の生家跡。甲州街道の碑。馬つなぎの石。旧甲州街道の宿場町当時、石の片隅に穴をあけて、これに「手ずな」を通し馬をつないだそうだ。
　大坪古戦場の碑があった。
　船山河岸は富士川の舟運の終点という。
　市川は実によく歩き回ってたようだ。 

　しかし、韮崎署での捜査は遅々として進まなかった。
　車の行方を追った韮崎署だった。翌日、車は諏訪湖ＳＡで発見された。
　しかし、誰も乗っていない。ＳＡの監視カメラにも映っていなかった。
どうやらここから別の車に乗り換えたようだ。
　横浜での車盗難事件も詳細は判明しない。ナンバープレートも盗難品だった。
　これらから、明らかに計画的な殺人事件と断定された。
　しかし、韮崎署の捜査は行き詰まってしまったのだ。
そして事件は迷宮入りとなってしまい、数人の刑事による継続捜査となってしまった。