空港から国道２１３号線を市役所に向かう。車も少ないし、快適だね。ああ、車窓から垣間見える海もいいね。松林がきれいだ。
　市役所の観光課で資料を貰い、とりあえず、両子寺へと向かう。

泉福寺を過ぎ、行入ダムを過ぎて。両子寺を散策する。参道の両脇に佇む仁王さんがいいね。石段はけっこう長いが。ちらほらと観光客がいる。
　いいね、このお寺は。以前は地元の中高生の遠足のコースでもあったようだ。そういえば、悪丸君も両子山に登ったことがあるみたいだった。でも、今日はそんな気はしない。
　このお寺は、いかにも古い、仏教文化の花咲いている雰囲気だ。
どうやらここが六郷満山の総本山みたいだ。案内を請うた住職から、六郷満山、峯入りの行事についてたっぷり話を聞いた。人跡未踏な行者道らしいが、今はハイキングコースとされているコースもあるようだ。
　時期が合えば、修験道を歩くのもいいか。
でも、今日はいいや。
　住職にお礼を言って、次なるところへと向かう。
　ここから並石ダムへ向かう。並石ダムの近くに棚田がある。ここも日本農業遺産らしい。立ち寄ったダム湖はきれいだ。ダムの先の山の上に鬼の棲家があったらしい。
そういえば山の中にそれらしい洞窟が見える。
　あれが鬼の棲家か。それらしい雰囲気の山だ。この辺は並石耶馬という絶景の場だ。歩いて行けるらしいが、そこまでは行く気はない。カメラと休憩所のおばちゃんの話で辛抱する。

　その先で山道を長安寺へ行く。ここもいいね。
しばし散策する。ここらは秋になると、赤、白、黄色の三色の彼岸花が咲くんだって。一度見てみたいな。
　そして下山した。ふもとの川中不動・天然寺を探索した。
川中不動、いいね、心が休まるよ。
年取った母親と中年の息子か？
　親子連れが記念写真を撮っている。いいね。

　ふと見上げると、遥か高い峯の上に橋が架かっている。無明橋というらしい。どうやら峯入り行事で仁聞菩薩の教えに従って歩く修験道らしい。
　行ってみたいが、高所恐怖症の朝見には無理だ。下からカメラで覗くだけにした。
　岩屋に鬼が住んでいたと言い伝えられる、国東の山々。国東の鬼は恐れられると同時に、幸福を招く鬼であり、伝統行事にも主役として登場するのだ。年の初めに、家内安全、五穀豊穣、無病息災を願って行われる「修正鬼会」は、国東の伝統行事の代表格で、国指定重要無形文化財らしい。でも、時期が合わないと遭遇出来ないな。
　市役所から貰った資料と悪丸君から送ってもらった資料をもとに山道を走る。こんな離合もできないような曲がりくねった道は恐いくらいだ。