背景：文殊信仰に固まった《噂の情報誌》社長：麻生一郎と専務：枝野慎太郎、常務；小池雄二、経理担当：河野隆の確執。四人に会社を受取人として生命保険を掛けることにより、確執が深まる。

事件現場：天河神社、安倍文珠、唐崎の松、文殊仙寺、亀岡文殊、知恩寺
《噂の情報誌》に記事を掲載されたタレント：山田哲也が怒鳴り込んできた。四人は社長を消すことを決意。主犯は枝野、山田を報奨金を出すことによりたらし込む。→桜井市・安部文珠を詣でるとして誘い、天川村で殺害する。
　山田は大津、唐崎の松近くの湖岸で溺死した。枝野の仕業だった。事件は迷宮入りとなった。
三人は保険金を手に入れ、会社を『週刊マンデー』の安倍に売却し、枝野は姫路、小池は長門市、河野は仙台市にひき込み、新たな人生を歩み出した。　朝見は、「日本紀行」の黒川編集長の依頼で、九州・大分・国東半島にまつわる六郷満山めぐり、六郷満山開山１３００年のルポに出ていた。
文殊仙寺で以前、姫島の事件で知り合った国東署の刑事に合う。事件があったらしい。懐に「文殊の呪い」の紙片が入っていたそうだ。
　東京に戻った朝見に、以前知り合った宮津市の神田綾香から電話。知恩寺の近くの岩見重太郎の松のところで死体を発見したらしい。ここも懐に「文殊の呪い」
　麻生の息子は成人して、ある出版社に入社、『週刊マンデー』の安倍社長から三人の消息を聞き出した。そして復讐劇が始まったのだ。